2022.05.02
インタビュー

日本寄付財団代表・村主悠真さん インタビュー

あらゆる社会課題の解決と日本の寄付文化の再構築を目指す一般財団法人日本寄付財団。そんな日本寄付財団が行う2021年度助成事業の助成先の1つに、わたしたちこどもの笑顔弁当が選ばれました。助成決定の経緯や子どもたちを取り巻く状況などについて、日本寄付財団代表の村主悠真さんにインタビューを行いました。

-今回わたしたちの団体を支援してくださった理由をお聞かせください。

選考委員が御社を選んだ理由には、子どもを取り巻く日本の現状が大きく関係しています。今日本は、中間層がどんどん減っていて、貧困層と富裕層の二極化になりつつあります。そんな中、ご飯を食べられない子どもたちがあまりにも多いことをとても危惧していて、何とかしたいという思いで今回助成先に選ばせていただきました。

-そのような状況を、実際に目の当たりにされた経験などはありますか?

僕自身10年ほど支援活動を続けているのですが、孤児院や子ども食堂を始め、色んな支援者の方々と一緒に動いているので、リアルな現場を何度も見てきました。とんでもない家に住んでいたりとか、親が3日間帰ってこなくてご飯をまともに食べていないとか、そのような状態から保護されて施設に来る子どもたちをたくさん見ました。

世の中の状況を100%理解することはできませんし、もちろん僕が見てきたことは氷山の一角に過ぎないことを承知していますが、それを何とかしたいという思いをずっと抱いていました。

-海外と比較すると今の日本の状況はいかがでしょうか?

海外と比べるとやはり日本はとても良い国だと思います。僕はアフリカやアフガニスタンの方々と毎日のように対話をしているのですが、そこでは未だ戦争が日常にあり、爆弾が落ちてきたという声をよく聞きます。そのような状況と比較すると、日本は恵まれていると思わざるをえません。

僕は世界平和に対して強い思いを持っていますので、この点についてはずっと悩み続けています。今は日本国内に対しても支援をしていますが、世界規模で考えると優先順位は日本ではないかもしれません。日本では学校に通えるし、戦争で殺される心配もありませんよね。1,000万円を使って、お腹を空かせているている日本の子どもたちを助けるべきなのか、いつ死ぬかわからない世界の子どもたちを助けるべきなのか、そのどちらが正解なのか答えの出ない問いに悩み続けています。

-子どもたちに対する思いをお聞かせください。

僕は世界中の子どもたちのこと、孤児院や少年兵、ストリートチルドレンといったことについて常に考えています。ですので、御社のように日本の子どもに100%注力されている方からすると、僕の中では”日本の子ども”という視点は弱いと思います。

僕は世界中の子どもたちを助け、世界中の子どもたちにこの地球を残したいと思っています。大人の世界ではまだ若い僕らが、次の世代の子どもたちにバトンを引き継いで行かなければならない、そのためにちゃんとした世界を作っていくことが、僕らの使命だと感じています。共感してくれる仲間とともに、より良い世界を作っていきたいですね。

-最後にわたしたちへのアドバイスなどあればお聞かせください。

ビジネスモデルの設計としては、寄付をする→お弁当を買う→届ける→救うという形になっていると思うのですが、ここで抜けている視点を挙げるとすれば、配達する人たちではないでしょうか。現状はバイト代を出されていると思うのですが、皆さん思いがあって参加されているので、人数がたくさん集まれば正直お金を支払わなくても回るかもしれません。こうして集まってくださった皆さんは、自分たちもお金がないのに勉強やバイトの時間を削って人のために動きがちです。そのような方々を見ると、本当に大丈夫なのかと疑問を投げかけたくなることがあります。

これはどこの非営利団体も抱えがちな問題ではあるのですが、善意の搾取とならない仕組みを目指してほしいなと思います。今後のご活躍を楽しみにしています。

-今回いただいた助成金や村主さんからのご意見やアドバイスを、より良い形でひとり親家庭の皆さんへ還元していきたいと思います。今回はご支援いただきありがとうございました。

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